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「いつかはクラウン」じゃなくて今でしょ! ゴルファーズカーのロングセラーに4兄弟がそろい踏み

「いつかはクラウン」じゃなくて今でしょ! ゴルファーズカーのロングセラーに4兄弟がそろい踏み

日本人の心とともに歩んできた高級車、クラウンが4車種体制で登場。SUVであるクロスオーバーを皮切りに、セダン、スポーツと続き、ついにワゴンであるエステートが加わった。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年5月1日 10時45分

クラウン4兄弟の最後にお目見えしたワゴンであるエステート
クラウン4兄弟の最後にお目見えしたワゴンであるエステート

日本人の心とともに歩んできた高級車、それがクラウンだ。まさに「いつかはクラウン」。そして、ゴルファーズカーとしても長年愛されてきた。一方、価値観の多様性などもあって、伝統があるがゆえにクラウンが曲がり角に来ているのも事実で、トヨタは大胆な作戦に打って出た。それが4車種体制だ。SUVであるクロスオーバーを皮切りに、セダン、スポーツが登場。そして2025年3月にワゴンであるエステートが加わって、布陣が完成した。ここで改めて全部乗りつつ、ゴルファーズカーとしての資質にも迫ってみた。

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■キャディバッグ3本は余裕! ゴルフにぴったりなエステート

ワゴンにSUVテイストをプラスしたようなスタイルが特徴。サイズはけっこう大きい
セダンの後ろをただ伸ばしただけでなく、フロントマスクもエステート専用デザインで、強烈な未来感を演出
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ワゴンにSUVテイストをプラスしたようなスタイルが特徴。サイズはけっこう大きい

クラウン4兄弟のうち、最後に登場したのがエステート。エステートとはワゴンのことで、その昔、クラウンにもクラウンワゴンがあったことを覚えている方もいるのでは。その復活と言ってもよく、エポックなモデルだ。ワゴンとなればゴルフにはもってこいで、さすが新型。ただ広いだけでなく、完全フラットにするためのボードなど、細やかな配慮がされていて満足度は高い。当然、キャディバッグも楽々積める。

クラウンといえば大人が満足できる日本的サルーンの代表格として君臨してきたモデルだけに、大胆な変身を遂げた新型でもそのテイストはしっかりと残されているのも印象的で、運転席まわりはシンプルで落ち着いた感じに仕上がっている。

左右非対称デザインなど、シンプルながら高級感をうまく引き立てている
レザーシートは肉厚で座り心地も絶妙。しっかりと体を包む感じで疲労感は少ない
クラウンらしく、後席はサルーン的なテイストで、ゆったりとくつろぐことができる
テールゲートがやや寝ているので広大ではないが、十分なスペースはある。キャディバッグは3本なら楽々積める
さすがはクラウン。ラゲッジのサイドはえぐれていて、キャディバッグを積みやすくなっている
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左右非対称デザインなど、シンプルながら高級感をうまく引き立てている

気になる走りもやっぱりクラウンそのもの。エステートについてはすべて4WDとなっていて、安定した走りを楽しむことができる。パワーユニットはハイブリッドと、充電もできるPHEVのふたつが用意されていて、PHEVはバッテリーに電気がある限り、EVで走れるだけにモーターならではの爽快な走りを楽しむことができておすすめ。ただし、ハイブリッドとの差は175万円ほどで、これをどう考えるか。ハイブリッドも不満のない走りなので、大いに悩むところではある。

ただラグジュアリーなだけでなく、スポーティな味付けもプラス。モーターのみで走れるPHEVはパワフルでストレスなし

ただラグジュアリーなだけでなく、スポーティな味付けもプラス。モーターのみで走れるPHEVはパワフルでストレスなし

■クラウンの基本 セダンがアカ抜けたデザインに!

かなり伸びやかなスタイルで、セダン感はあまりない。逆にそれが魅力だ

かなり伸びやかなスタイルで、セダン感はあまりない。逆にそれが魅力だ

現在のクラウンが発表されたとき、SUVのクロスオーバーのみで、セダンはないと思っていた。その後、4兄弟ということに驚きつつ、そのなかにセダンが含まれていたことにも仰天した。新世代といいつつ、やっぱり昔ながらのセダンは用意した、というのが驚いた理由だ。ただし、それは杞憂に終わった。セダンとはいえ、そのスタイルはドイツ車によくある、4ドアクーペ的な流麗なもの。いわゆるトランクが別に付いた感じの3ボックススタイルとは違っていて、かなりアカ抜けたデザインで、先進感があるし、理屈抜きでかっこいい。一方、インテリアは他のモデルと同様だ。

走りも往年のセダンの系譜で、サルーン的なゆったり感にあふれる。ただいざというときはアクセルを踏み込めばスポーティなのはクラウンシリーズ全体に共通する味付けだ。また、セダンで注目なのはFCEV、つまり水素から電気を取り出して走る燃料電池車が用意されていることで、軽快さがあるハイブリッドに対して、重厚な走りが楽しめる。これは搭載するシステムの重量などが関係しているのだが、クラウンのキャラクターにはよく合っていて、予算や使用環境に問題なければおすすめだ。

トランクが独立したタイプではなく、ルーフからつながった伸びやかなスタイル。クーペと言ったほうが正しいかもしれない
トランク自体は後端部分が開くだけで、ハッチバックのようにガラス部分は開かない。だからセダン。スタイル重視もあって、広大ではないが、2本はキャディバッグを積める
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トランクが独立したタイプではなく、ルーフからつながった伸びやかなスタイル。クーペと言ったほうが正しいかもしれない

■クラウンでもスポーティな走りを楽しみたい

PHEVはアクセルを踏めば瞬時に強烈な加速。一方のハイブリッドも力強くもあり、軽快な走りが楽しめる

PHEVはアクセルを踏めば瞬時に強烈な加速。一方のハイブリッドも力強くもあり、軽快な走りが楽しめる

クラウンでもスポーティな走りを楽しむ、ということで用意されているのが、クラウンスポーツだ。弟分であるカローラスポーツに通じるマッスルで、塊感のあるスタイルは爽快な走りを予感させるもの。それでいて、乗り込むと質の高いクラウンテイストが楽しめるのは、大人のスポーツモデルと言ったところ。肝心の走りはというと、まずパワーユニットはハイブリッドとPHEVの2本立て。つまりエステートと同じで、味付けも同様。ハイブリッドのほうが軽快な走りで、PHEVはモーターならではのパンチのある爽快な走りが楽しめる。

ハッチバックとSUVが融合したようなスタイルで、筋肉質な抑揚にあふれている。クラウンらしからぬ存在感だ

ハッチバックとSUVが融合したようなスタイルで、筋肉質な抑揚にあふれている。クラウンらしからぬ存在感だ

■最後は安心感あふれるクロスオーバーをチェック

4車種すべてフロントのデザインが異なる。改めてみるとクロスオーバーの顔つきは安心感があるように思えるが、先行登場だからだろうか

4車種すべてフロントのデザインが異なる。改めてみるとクロスオーバーの顔つきは安心感があるように思えるが、先行登場だからだろうか

一応というわけではないが、最後はSUVであるクロスオーバーにも乗ってみた。すでに登場から2年半経っているので、すっかりと馴染んだ感じで、見た目からは安心感すら漂ってくる。4つのなかでも基本はクロスオーバーという感じだ。それゆえ、走りも安心感にあふれていてストレスフリーでゆったりと流す感じ。キビキビ感もうまくプラスしているのは最新型の持ち味でもある。

クロスオーバーというだけに、ラゲッジはハッチバックやSUVのように車内と繋がっているわけではなく、セダンのように独立している。それゆえ、スペースはキャディバッグ2本なら余裕といったところだ

クロスオーバーというだけに、ラゲッジはハッチバックやSUVのように車内と繋がっているわけではなく、セダンのように独立している。それゆえ、スペースはキャディバッグ2本なら余裕といったところだ

クラウン エステートRS PHEV
◆全長_全幅_全高:4930×1880×1625mm ◆車両重量:2080kg ◆エンジン形式:直4DOHC+モーター ◆総排気量:2487cc ◆エンジン最高出力:130kW(177ps)/6000rpm ◆エンジン最大トルク:219N・m(22.3kg-m)/3600rpm ◆モーター最高出力:134kW(182ps)+40kW(54ps) ◆モーター最大トルク:270N・m(27.5kg-m)+121N・m(12.3kg-m) ◆ミッション:電気式無段変速機 ◆WLTCモード燃費:20.0km/ℓ ◆EV走行換算距離:89km ◆定員:5人 ◆価格:810万円

文/近藤暁史【MUSHROOM】

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