今年もハイレベルな戦いが繰り広げられる女子プロの世界。国内では、2年目の菅楓華やルーキーの中村心が頭角を現すなかで、工藤遥加や穴井詩といった30代の選手も活躍。米国女子ツアーでは竹田麗央がルーキーVを達成するなど、まさに群雄割拠だ。そんな女子プロの中で“完成度が高い”スイングをしているのは一体誰なのか?プロコーチの南秀樹が考えるトップ10を紹介する。
第10位 藤田さいき
ザ・スインガーとでも言うべきスイングで、自分の型を熟知し再現しているように感じます。昨年のパーオン率も8位と、データも安定感を裏付けています。
飛距離が出る選手ですが、プレーが早いことも、自分のリズムを崩さずプレーできている要素。誰と回っても、どんな状況でも、自分のやるべきことに徹しています。
スイング動作では、背中の使い方が上手です。女子の選手は背中がねじれ、ギッタンバッコンになる人が少なくないのですが、藤田プロは背中を面で使い、上下の捻転差を作って打っています。ドライバーは飛距離が出て、アイアンでは精度が高いのも納得のスイングです。