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平均スコア「4.832」の“魔の17番” 初日はボギー以上が71名、バーディはわずか1人…「難しい」

“日本一難しいパー4”と名高い魔の17番。初日にバーディを奪ったのは、わずか一人だった。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年6月6日 09時47分

<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日◇5日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇予選=7397ヤード・パー70、決勝=7430ヤード・パー71>

『4.832』。これは、初日に最も難易度の高いホールと記録された17番パー4の平均スコアだ。出場選手131名(棄権1名を除く)のうち、ボギー以上を叩いた選手は71名。トリプルボギー以上は8人もいて、そのなかには『+6』を喫した選手もいる。終盤に待ち構える“魔の17番”だ。

【写真】グリーン手前のスロープはこんなに急です

481ヤードのパー4。やや左ドッグレッグでフェアウェイが狭く、右サイドはラフを越えるとOBが構えている。グリーン手前には大きな池が広がるが、今年はグリーン手前のラフがすべて刈られ、2打目がショートすると傾斜で戻されて池にボールが吸い込まれやすい。

さらにグリーンは、奥からの下り傾斜が強い。手前の池を嫌がってオーバーすれば、下りの難しい状況が待ち受ける。この日は奥行き31ヤードに対して、ピンは手前から7ヤード。ティショットをラフに入れてしまえばフライヤーで奥に行ってしまったり、打ち切れずにショートしてしまったりする可能性もある。まずはフェアウェイキープが求められる。

ティイングエリアから見た17番ホールの景色。フェアウェイがとにかく狭い…

ティイングエリアから見た17番ホールの景色。フェアウェイがとにかく狭い… (撮影:ALBA)

出場選手で唯一バーディを奪ったのは、坂本雄介だ。「フォローだったのでティショットを頑張る必要がなかった」と残り153ヤードのフェアウェイに運ぶと、グリーンをとらえて1パットで決めた。坂本が攻略法として挙げたのはティショットの狙いどころ。「絶対にドローを打ってはいけない。ドローを打ってしまうと左の傾斜を登ってしまう。フェードボールなら左傾斜から落ちるから出てくる」。決して広くはないフェアウェイだからこそ、落としどころを見定めることが重要となる。

坂本雄介が言う左の傾斜はこちら。斜面を使ってフェアウェイに戻したい

坂本雄介が言う左の傾斜はこちら。斜面を使ってフェアウェイに戻したい (撮影:ALBA)

ボギーなしの「67」で回り、2位発進とした2019年覇者・堀川未来夢は、グリーン手前の刈り込みに「ピンポジションによって、(グリーンが)受けているところに落ちたら、下(池)に落ちるだろう」と警戒する。さらにグリーン上にも神経を使う。「奥からのパットは傾斜が強い。何度も練習しましたけど、どんなにジャストタッチで打とうが、3~4メートルは止まらずに行ってしまう」と説明した。そんな堀川は、優勝したときの第3ラウンドで、2打目を入れてイーグルを奪っている。

グリーン手前は池に向かって下りの傾斜となっており、ボールが池に入りやすい…

グリーン手前は池に向かって下りの傾斜となっており、ボールが池に入りやすい… (撮影:ALBA)

グリーン奥の傾斜は下りが強い

グリーン奥の傾斜は下りが強い (撮影:ALBA)

昨年プレーオフの末2位で終えた石川遼は、初日にボギー喫した。「ラフも深いですけど、深くなくても普通に難しい。ピンが手前だったので、予選の中ではすごく難しいほうだと思う」と話した。ティショットで300ヤードを飛ばしても、2打目で約180ヤードが残る。「(そこから)ピンを狙うのは難しい。刻んでもパーを取るのが難しい」と話した。

歴代最難関だったのは21年第2ラウンドで『4.922』。4日間を通せば、10年の『4.6998』が1位となっている。残り3日間あるが、グリーン手前の変化によってどのような影響が出るのかも気になるところだ。選手を苦しませる“魔の17番”。2日目はどのようなドラマが生まれるのか。リーダーボードから目が離せない。(文・高木彩音)

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