ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

注目!
ツアー情報

藤田さいき、“心が打たれた”4日間 最後は大粒の涙「こんな結果に…」

藤田さいきは、体調不良のなか気迫のプレーで19ホールを完走した。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年5月12日 07時00分

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日◇11日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>

初日から首位を守り続けた39歳の藤田さいき。15年ぶりのメジャー2勝目には届かなかったが、“ベテランの意地”を見せつけるような、藤田の真の強さが詰まった4日間だった。

【写真】力尽きておんぶで運ばれる藤田さいき

2位に2打差で迎えた最終日は、2バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「75」とスコアを落とし、同組の申ジエ(韓国)と18番パー5でのプレーオフへ。1ホール目、ジエが3打目を約50センチにつけてバーディを奪い、優勝が決まった。敗れた藤田は「本当に素晴らしいプレーだったと思います」と潔く勝者を称えた。

4日間、死力を尽くして戦った。大会前から体調不良が続き、先週末には39度を超える高熱で寝込むほどの状態。第3ラウンドの前夜には再び39.5度の高熱に見舞われ、最終日のラウンド中も木陰で休みながらプレー。苦しい表情を浮かべながらも、19ホールを完走した。

プレーオフ後は自力で歩くことができず、関係者に支えられながらクラブハウスへ。その後、救急車で病院に搬送されたが、無事に会場へ戻り、報道陣の取材に応じた。「コロナやインフルエンザの検査もして、全部陰性でした。熱中症ということでした」と説明した。

棄権を選んでもおかしくない状況で、4日間を戦い抜いたのは「メジャー」という“大舞台”だからこそ。そして、「単純にゴルフが好きなのかもしれない」とも話す。2010年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」以来、15年ぶりメジャータイトル獲得とはならなかったが、「やり切りました」と安どの表情を浮かべた。

ジエは優勝会見で「藤田さんはあきらめずに精一杯、体調が悪い中で頑張っていた。その姿を見て、心を打たれました」と称賛した。

藤田にとって最も心残りだったのは、優勝したジエに祝福の言葉を伝えられていないこと。「ちゃんとジエちゃんに『おめでとう』って言いたかった。最後こんな結果になってしまって、今は申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話すと、目に溜めていた涙があふれ出した。最後は「ご迷惑をおかけしました」と何度も深く頭を下げて、会場を後にした。

諦めずに限界まで戦い抜いた藤田の姿に、ギャラリーだけでなく、多くの女子プロも胸が熱くなったに違いない。(文・高木彩音)

関連記事

この大会のニュース

JLPGAツアー 週間アクセスランキング


大会情報

  1. 国内男子
    開催前
    2025年5月29日 6月1日
    〜全英への道〜ミズノオープン
  2. 国内女子
    開催前
    2025年5月29日 6月1日
    リゾートトラスト レディス
  3. 米国男子
    開催前
    2025年5月29日 6月1日
    メモリアル・トーナメント
  4. 米国女子
    開催前
    2025年5月29日 6月1日
    全米女子オープン
  5. ACNツアー
    開催中
    2025年5月28日 5月30日
    太平洋クラブチャレンジ
  6. DPワールド
    開催前
  7. PGAシニア
    開催前

おすすめコンテンツ

関連サイト

OSZAR »