＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン　初日◇22日◇利府ゴルフ倶楽部（宮城県）◇6569ヤード・パー72＞
 
シード選手らを除く選手の出場優先順位をメルセデス・ランキングポイントに基づいて並び替えるリランキング制度。今週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」終了後に、『第2回リランキング』が実施され、シーズン終盤戦の出場優先順位が確定する。

リランキング上位者は今シーズンの残り6試合（日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを除く）に出場が可能となるため、シード権を持たない選手にとっては重要な一戦だ。
 
暫定リランキングは49位（66.42ポイント）と、29歳の辻梨恵にとって現状は厳しい。今大会で単独2位に入り、120ポイントを獲得すると、終盤戦のほとんどの試合に出場できる30位前後まで順位を上げることができる。反対に3位以下なら、今後の試合に出場するのは難しくなる。
 
「あんまり絶好調ではなかったですけど、スコアをまとめられた」。インの10番からスタートし、13番から3連続でバーディを奪い勢いに乗ると、後半も2番、3番で連続バーディとしてスコアを伸ばした。7番で初ボギーを叩いたものの、「68」で回り、首位と3打差の4アンダー・8位タイで初日を終えた。
 
神奈川県出身の辻は、2015年のプロテストに合格。翌16年に賞金ランキング46位に入り、初シードを獲得した。17年は同31位とキャリアハイの成績でシードをキープしたが、18年は同75位でシード権を喪失。以降はシードを獲れていない。今季はQTランキング51位でスタートして、『第1回リランキング』は50位でここまで戦っている。
 
終盤戦の職場の確保に向け、今週最も気になっていることはやっぱり第2回リランキングだ。「（リランキング突破は）優勝以外は厳しいと自分では思っている。久しぶりに60台が出てちょっと感覚をつかめたので、やりきれればできないこともないと思っています」と希望は捨てていない。リランキング突破へは厳しい位置にいるが、一発逆転の下剋上を目指し、持っている力をすべて出し切る。（文・神吉孝昌）