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“記録ずくめV”で永久シード王手 申ジエが語るゴルフ人生「下りの中にも上りがある」

記録ずくめの勝利を挙げた申ジエ。目標の永久シードまで残り1勝に迫った。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年5月12日 12時00分

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日◇11日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>

国内女子ツアーの今季メジャー初戦は、プレーオフを制した37歳・申ジエ(韓国)の大会2勝目、ツアー通算29勝目で幕を閉じた。「長い一日。頑張って集中していたので、4日間がすごく長く感じました」と清々しい表情で振り返った。

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単独首位の藤田さいきと2打差で最終日を迎えた。前半は“寄せワン”でしぶとくセーブするなど、すべてパーで折り返し。14番では唯一のボギーを喫して「73」とスコアを落としたが、藤田も崩れて首位に並び、勝負はプレーオフへもつれ込んだ。

「カップの周りも傾斜があって、短いパットでも安心できないコンディションだったので、安全にプレーする作戦でいきました。必ずチャンスが来ると思って待ちました」。グリーンは速くて硬い。ラフは“穂”が多いこともあり、スピンが解けてドロップ、またはフライヤーがしやすい難条件の中、“守りのゴルフ”に徹してスコアロスを最小限に抑えた。

2018年大会(西コース)では、17番パー5でアルバトロス寸前のスーパーショットを披露。イーグルを奪って逆転勝利を挙げたが、今回のプレーオフ(18番パー5)でもそれに匹敵する一打が生まれた。75ヤードからウェッジで放った3打目は、カップをかすめて50センチにピタリ。これが決勝打となった。

ピンポジションは奥で、「2オンを狙うのが難しかった。あのピン位置だったら、ウェッジじゃないとピンと同じ段に止まらない。セカンドショットの4番ハイブリッドが良かったから、3打目のチャンスが来た」。ピンハイにつけた3打目は、計算されたレイアップが生んだものだった。

今回の優勝でジエは数々の記録を打ち立てた。茨城ゴルフ倶楽部の東西両コース制覇に加え、37歳13日で大会最年長優勝記録を更新。「自分で自分の記録を超えられるように、38歳、39歳でも頑張りたい」と、勝利にこだわる姿勢を示した。

ツアー通算30勝で得られる永久シードまであと1勝。それでも、特別な意識はないという。「最初の優勝のときは、30勝を狙うことが出来るなんて考えていなかった。今週の優勝は今までの20年を精一杯頑張ってきた結果。この優勝もその中の1勝に過ぎません」。快挙が目前となっても、泰然自若なベテランのスタンスは変わらない。

もうひとつ、20年で積み重ねてきた大記録がある。2400万円の優勝賞金を獲得し、生涯獲得賞金額がツアー史上初の14億円に到達した。「今まで頑張ってきた記録。いい大会がたくさんあるし、周りのみなさんのおかげ。私たちにとって環境が良いから、この記録が出たと思う。私も前を向きながら頑張っているので、早く後輩たちに超えて欲しい」と行進にエールも送った。

ジエはこれまで、自身のゴルフ人生を“山”に例えてきた。「山を登る途中には、上りも下りもある。山を下りている途中にも、下りがあって上りがある。今回は下りの中での優勝。次の人生の計画のためには、今のゴルフをちゃんと最後まで下りきることが大事」と語る。最終目標達成まで、まだまだ歩き続ける。37歳の挑戦は終わらない。(文・高木彩音)

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