<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日◇22日◇フィールズランチ・イースト(テキサス州)◇6604ヤード・パー72>
開幕前のポイントランキングは137位。苦しいシーズンを過ごしている西村優菜は、このメジャー大会で、4月の「シェブロン選手権」以来となる今季2試合目(カットのない試合を含めず)の予選通過を果たし、4日間を戦った。ただ、初日は7位で滑り出したものの、強風と自身の課題につまづき2日目から「77」、「76」、「78」。トータル14オーバー・61位に終わり、日が進むにつれ表情は曇っていた。
10番からティオフした最終日は、14番パー5からの3連続ボギーもあって前半だけで5オーバー。フロントナインでも4番からの3連続ボギーでスコアを落としていった。
289ヤードと距離の短い7番、2打目でグリーン近くまで運んだ9番パー5でバーディを奪ったが、「最低限っていう感じ」と力なくポツリ。「(バーディが)ないよりはあったほうが今後につながるので、その点で言えばよかったのかなと思うけど、きょう一日で見ると全然」と肩を落とした。
これが今季3試合目のメジャーだった。残る「アムンディ・エビアン選手権」(7月10日開幕、フランス、エビアンリゾートGC)、「AIG女子オープン」(全英、7月31日開幕、ウェールズ、ロイヤル・ポースコールGC)の出場権はまだ持っていない。とりわけエビアンは、今大会終了後のポイントランキングに基づいてフィールドが確定する。「エビアンに行きたい」。そんな強い思いも持って、大会に臨んでいた。
「ずっとエビアンが見えながらのラウンドだった。最初のほうでボギーが来てからは結構きつかった。きのう(3日目)よりはコンディションはよかったので、うまくまとめられなくてすごく悔しい」。61位により4.420ポイントを獲得したが、順位は2ランクアップの135位と大きく浮上することはできず。出場権獲得は厳しい状況になった。
「いい1日があったって捉え方もできるし、1日しか続かなかったとも思っちゃう。正直どっちもあるんですけど、できるだけプラスに捉えられるようにできたらいいかな。一歩進んだと思いたいです」
次週はダブルス戦「ダウ選手権」に出場。ラブコールされて実現した、同い年でハワイ出身のマリア・ナム(米国)とペアを組む。エビアンの出場枠は、ダウ優勝者のために2枠が残されている。(文・笠井あかり)